サナちゃん逝去
日付も変わる頃、風呂から上がって居間に入ると、嫁さんがハムスターのかごの前で固まっていた。どうしたのか訪ねると、「サナちゃんが眼を開けたまま寝てる…」とポツリ。かごを覗き込んでみると、いつものように寝床にくるまっているサナちゃんが見えた。ただ、いつもと違って眼が開きっぱなしになっていた。触ってみると既に冷たくなっており、身体も固くなっていた。風呂に入る前、食器を食洗器にかける前、遅い晩ご飯を食べていた時は、確か10時過ぎだったか、もそもそと歩いて水を飲んでいたり、相変わらず元気に滑車を回したりしていたのだが。…その後、1時間足らずで逝ってしまったようだ。さっきまで元気に動き回っていたのに、わずかな間に死んでしまうとは…。カラカラと鳴っていた滑車の音が耳に残っているのが辛い。
夜も遅かったのと、雨が降っていたのと、飼い主であるJ君が寝ていたのとで埋葬は明日にし、今晩は自分の寝床で眠りにつかせることにした。さようなら、サナちゃん。安らかに眠ってくれ。