潮干狩り大混雑

5年くらい前から毎年この時期に潮干狩りに行っている。場所は坊たちの保育園時代のお母さん仲間が教えてくれたところで常滑の坂井海岸で、ここは訪れる人も割と少なく、漁協の人たちも大らかでお金を取ったり取らなかったりでとても穴場的な潮干狩り場なのだ。一昨年前までは、だが。
去年当たりから、周辺が整備され、車をたくさん停められるようになってから様子が変わった。とにかく混雑する。早めに行かないと駐車場所も無い。それ以前にそこに至るまでの国道自体が大変な渋滞を起こす。落ち着いてのんびり潮干狩りできる場所ではなくなったのだ。
で、今日。私も嫁も、昨日の疲れからうっかり朝寝坊。8時にあわてて起きて準備をし、9時過ぎには出たのだがナビの表示では10時半には到着となっていたにもかかわらず、東海市に入った時点で車は動かず。時折流れたりはしたものの、目的地の坂井周辺についた頃には既に11時半になっていた。そこから駐車場を求めてうろうろしたが、全く空いていない。誘導員も積極的には案内してくれず、どこが空いているのかも分からない。一通り見た後で結局海岸沿いから離れてしまい、諦めて帰ろうかとも思ったが、干潮時刻も回ってそろそろ帰る人もちらほら出ていたので駄目元でもう一度と思い、もう一度入ってみたら、運良くいつも停める駐車場に1台空きが出て停めることが出来た。
さぁ急げ、干潮時刻は過ぎたぞとばかりに、夫婦共々大急ぎで装備を整え、海に入った。海は既に満ち始め、いつもポイントにしているところはしゃがむとお尻が濡れてしまうほどだった。
今年のアサリは豊漁のようだ。去年は相当探さないと指に当たらなかったが、今年は砂に指をサクッと突っ込んですぐに5〜6匹のアサリの感触がある。砂の下にゴロゴロと転がっている感じで、まさに濡れ手に粟状態。面白いくらいにポロポロ採れる。こんなに採れる体験は初めてだ。夫婦無言で貝掘りに熱中。腰まで海に浸かってしまったのにも気がつかないくらいに夢中で掘ってしまった。1時間足らずで2人ともネット一杯に採ることができた。ただ、たくさん採れたポイントが、もうかがんで採る限界まで深くなったので、やむを得ず浅瀬に移動。さすがに浅いところは採り尽くされてシオフキガイしかいない。アサリはシオフキガイ20匹に1匹ぐらいの割合でしか採れない。あまりシオフキガイばかり採れるので、少し持ち帰ることにした。学生時代に採った覚えでは、身は小さいし、砂がなかなか吐き出せなくて食べにくい貝だった覚えがあったのだが…。
家に帰って改めて貝を見ると、ちょうどトロ箱に半分くらい採れていた。家族4人分なら十分だろう。1/4は兄貴にお裾分けした。今日は出だしから失敗したが、もし、ちゃんと朝早く起きて行っていたら、トロ箱2つ分くらいは採れたのではないか。そう思うとまた行きたくなるのであった。