社告では次々と暗いニュース。口に蓋を出来ない、ある意味オープンな上役のおかげでいろんなことが耳に飛び込むのだが、ここ最近の会社の動きは表向きはコンプライアンスの遵守の名の下に、弱体化路線まっしぐら、である。最近の建設業は談合に対する世間の批判が厳しく、確かに法令を遵守した会社でないと生き残れない世の中になってきたようだが、そこはそれ、大規模な談合ならまだしも小規模の仕事についてはまだまだ裏の営業が物を言う時代である。そんな中で、社内では今でそういった会社経営の暗黒面を担ってきた人たちが次々と配置換えで干されていき、ある者はこれまで築き上げてきた人脈を全て否定されてやるせなさから辞めていき、ある者はその能力を生かしきれないまま、表の営業に回されてしまっている。それもこれもええ格好しいの若様のおかげ。
法令遵守は確かに重要。しかし、飯を食べれなければどうしようもない。談合をきっぱり止めたという会社の話をよく聞くが、それはあくまで談合を止めても十分にやっていけるだけの力があってこそ。うちの会社には生憎それがない。もう断言しちゃうね。そうでなければ今年に入って次々と金の卵だった物件を失う、或いは他社に奪われるなんていう事態に陥ってこんなにまで業績が落ち込むことは無かったはずだ。
上辺だけのコミュニケーションで何とかなると思っている社長には、人脈による仕事の太さというものは永遠に理解できないのかもしれない。人脈構築にかかる時間というものを全く理解できていない人だからなぁ。