地下鉄構内の混雑の中で、赤いランドセルを持った若いお父さんを見かけた。腰ぐらいの高さにはおさげの女の子の頭が見え、お父さんの傍をから離れないようしっかりと手を握りながら歩いていた。越境通学なのかな?と思ったが、よくみると女の子の耳には補聴器が付いていた。お父さんも、混雑から女の子を庇うように歩いている。2人は終始無言だったが、耳の不自由な子ならそういうものなのだろう。毎朝、同伴して連れて行くのは大変だろうな。仕事で一緒に行けないときもあるだろうに。うちも次男坊が軽度発達障害持ちだ。心の中で思わず「がんばろうぜ。お父さん」とつぶやいた。