また親が変なことを言い出した。
嫁から聞いた話。母が昨日帰ってきて、昼にまた東京へ発ってしまったのだが、帰り際に言っていたらしい。本家から骨を分けて貰うから仏壇をおかせてくれと。孫の情操教育にもいいだろうからと。
ちなみに私自身はこの38年の人生の中で、宗教のある暮らしというのを全くした覚えが無い。うちの親にしても、平気でお守りやなんやかやをそこかしこに置きっぱなしにしたりゴミ箱に捨てたりしていたから、およそ信心というものからほど遠い生活をしてきたのだが。ここへ来て突然何を言い出すのやら。仏壇がいるなら東京に置けばいいではないか。なぜ年に数回しか帰ってこない名古屋に置くのか。孫の情操教育にいいというなら、十分6人もの親族の死に目にあっているから必要ないと思うし。何より、何より、ちゃんと宗教心のある家に育った我が嫁にしてみればちゃんちゃらおかしい話で、絶対に義父母には無理だと腹で思ったらしい。それに、結局仏壇の世話は私がやる羽目になるんだからと断固拒絶したそうだ。
よしよし。それでいい。だいたい母方の姓を継いだ私は、母方の骨のほうこそ何かしなければと思っていたのに、何故父方の方を祭らねばならないのか。