祖父母の一周忌

祖父母が相次いで亡くなって、気がつけばもう一年になるのか。早いものだ。世間並みに言うところの大往生をしたと思うので、それほど悲しさは無いが、やはり往年の姿を思い起こすと寂しさもほんの少しだが募る。前回の盆の時よりも、集まる親戚は減っており、次の3回忌には極近しい兄弟関係の親戚だけでやるとのことだ。今日初めて知ったが、今回は1周忌だが、回忌では2回目になるそうだ。だから来年の今頃にやるのが3回忌であるとのこと。
朝早く家を出て、兄貴も乗せて飯田市へ。積雪の跡があるが降ってはいない。しかし予報では昼あたりから降るそうなので心配だ。某ホテルで東京からきた両親と合流し、愛車のノアに乗り合わせて本家へ出発。予定よりもかなり早い到着になったが、従姉妹の家族はもう先に来ていた。お茶を飲んだりしながら近況報告をしているうちに住職さんが来て、1周忌の法要を始めた。今回初めて住職さんと一緒に般若心経を読み上げるというのをやった。なかなか難しい。坊たちも一生懸命読んでいた。長い読経を終えてからは墓参り。ちょうど雪が降り始めた。親父が言うには祖母は雪女だそうだ。雨女は分かるが雪女は誤解を招くね。妖怪じゃないんだから。雪が降りしきるなかお参りをし、行事は終了。坊たちは初めて見る本格的な雪に大はしゃぎ。確かに田舎の雪は初めてだったかもしれない。
J君もR君も、こういう親戚の集まりではお兄ちゃんになるので、立ち居振る舞いが変わって面白い。特にR君がいいお兄ちゃんぶりを発揮していたのには、成長を感じた。もちろん、最年長であるJ君ははとこ達から慕われて抱きつかれてもみくちゃになっていた。本人もまんざらではない様子。そのお兄ちゃん振りをR君に対して示せたら本物なんだが、実の兄弟はこういうところが難しい。
お参り後は手を清めてから、市内の居酒屋へ移動して宴会。酒も肴も美味いなかなかよい店だった。ただ、上の人たちがみんな年を取ってあまり飲めなくなっていたものだから、お酒が私と兄貴に集中してしまったのには参った。飲みに飲んで、何杯、何を飲んだのかもどんな話をしていたのかも覚えていない。嫁の話では大きな声で話をしていたらしいのだが(汗。
宴会後はまた本家に戻り、そこで解散。近しい親戚は引き続きお茶をして、それから夕食に。宴会後あたりから本格的に雪が降り始めたので坊達はおおはしゃぎで鎌倉を作ったり、除雪作業に夢中になったり…。私も腹ごなしにやってみたが、却って余計に酔いが回ってしまったのでやめた。その後も胃に押し込むように寄せ鍋をご馳走になり、ビールや麦焼酎を飲み、もう何にも分からなくなったところで代行運転を呼んでもらい、ホテルへ。
かなり酔っぱらったようで、ホテルの駐車場で派手に転倒してしまった。突然視界が暗くなったと思ったら夜空だったわけで、次に背中と尻に強い衝撃。反射的に柔道みたいな受け身を取ったらしく後頭部の強打だけは免れた。
ホテルでは熱い湯で長湯して極力アルコールを抜いた。坊達は外の風呂の雪が面白くて溶かして遊んでいた。湯上がり後は意識混濁。日頃の疲れも手伝って、嫁の問いかけにも生返事。とにかく眠りたかったのでそのままパタンキュー。