昨日、投票用紙の前では迷わず「神田」と書いた。やりかけのいろいろなことを、最後までやり切って欲しいとの願いを込めて。
今回の選挙、人と政策で選ぶという点では非常に迷っていたのだが、柳沢大臣失言後の野党とマスコミの異常な狂騒を見たら迷いが吹っ切れて「神田」さんを選んだ。というのは石田候補には変革を期待していたのだが、野党が柳沢発言を槍玉に挙げたときに石田候補まで便乗して「私が当選したら柳沢大臣は辞任します」と絶叫していたのを見て、「こいつは駄目だ」と思ったからだ。県の首長を決める選挙である。地方政治の方向性を決定付ける重要な選挙である。だからこそ、候補者の人間性、掲げた政策、実績を吟味して決めようとしていたのだ。石田候補の実績、人柄、政策もこれまでの報道で知っていたし、だから神田候補との間で迷っていたのだ。なのに、である。彼は、国政のたかが一大臣の失言を針小棒大にわめき立てて地方自治の選挙の攻撃材料にまで持ち込んできた野党の愚劣な行為に便乗してしまった。これは真剣に投票しようとしていた県民を著しく馬鹿にする、侮辱する行為だ。ん?ちょっと熱くなってしまったぞ。でも、とにかく報道を見て腹が立ったのだ。
確かに柳沢大臣の発言は許されるような内容ではなかったかもしれない。だが、前後の話をぶった切って、言葉尻を取って、審議を欠席してまで大騒ぎするほどの問題ではない。女性軽視、人間軽視と批判があったが、外の問題を持ち込んで候補者自身で勝負しなかった野党は候補者の人間性を軽視していなかったのか。国政の不祥事の後始末を県知事を選ぶ釣り餌にするなど、県民の自主性を軽視しなかったか。本当にふざけた話である。
また、今日の新聞欄などに、柳沢発言を受けて白紙投票しただとか対立候補に入れたという人の話が載っていたが、本当に情けない話だ。問題をすり返られたのに気が付いていないのか。自分たちの県の政治のことである。国政は切り離して考えるべきだ。まだ、3人を純粋に比較して、3人とも不適当だから駄目だってんで白紙投票或いは無投票にした、というほうが話の筋が通る。