今日は出張で熱海へ。業界団体の研修会だ。
何年か前にも別の研修会で来たことがあるが、相変わらずひなびた感じのする町だ。開催時刻まで余裕があったので食事がてら散歩へ。
観光地だからかどの店を覗いても値段が結構高い。熱海駅前商店街をしばらくうろついた後、一軒のそば屋に入った。桜海老のかき揚げ丼セットが美味しそうだったからだ。
それほど待たされずに出てきたセットはなかなかのものであった。まずそばが思いの外美味しかった。かけで頼んだのを後悔したくらい美味しかった。かき揚げ天丼は卵でとじてあり、この卵の半熟加減がよかった。惜しむらくは、卵でとじたおかげで桜海老のかき揚げの香ばしさが損なわれたことか。卵とじもいいがかき揚げそのままを食べたかった。

研修会は非常に内容の濃いもので、終わるころには頭がくらくらしてしまったが、とにかく今の業界は大変だが、まだまだ検討すべき新技術はたくさんあるということはわかった。
研修会の後は懇親会。まずは食事。宴席は熱海だと言うのにテーブル席であった。それでいてコンパニオンのお姉さん(に見えた。一応)を4人も呼んでいたので、彼女たちが注ぎに行きにくくて困っていた。やはりお座敷でやらないと、食卓の前を通れないわけだしいかんなー。食事は豪華であった。茹でたズワイガニも良かったが、本日の目玉はアワビの踊り焼きで、正直言ってアワビをまるっと一匹食べるのは36年の人生の中で初めてであった。土鍋で生きたままバター焼きにしたのだが、思いのほか柔らかく大振りにカットしたにも関わらず食べられた。身よりも翡翠のような色の肝が美味いと感じた。身の方は磯の香りなどがよかったが、味自体は非常に淡白であった。欠席者がいたのでその人の分も食べてしまった。幸せ。
二次会は食後休憩を挟んで、研修を行った部屋でカラオケ大会だったのだが、研修会そのままの照明で机の配置もただ二列にテーブルを並べただけだったので盛り下がることこの上ない。まるで協会事務局で飲んでいるような気分である。それでもみな何とか盛り上げようと、突拍子も無い歌を選んで歌ったりして面白かった。しかし、私は良かれと思って「金太の大冒険」を歌ってドン引きされてしまった。
適度に飲んで、お開きの後は温泉につかり、そのまま部屋へ戻ってベッドに突っ伏して寝てしまった。