次男坊と嫁が、障害児学級のイベントで明治村へ出掛けたので、残された私とち長男坊は駅前のミッドランドスクウェアで映画を観に行った。
昼に予約していた長男坊の矯正歯科を終えた後、野並駅のマクドナルドで昼食を済ませ、まずは金山にあるエコマネーセンターへ行った。長男坊が前々から行ってみたいと言っていたのだ。エコマネーというのは愛知万博開催中にやっていたもので、環境の負担を下げる行為をするごとにエコポイントが加算されていく制度で、ある程度貯めると植林の費用として寄付したり、エコグッズが購入できるというものだ。ポイントは万博入場券に貯めていく。昨年秋ごろから、地下鉄など指定の交通機関を利用したり、使い切ったカードを持ち込むことでも加算されるようになったので、長男坊は是非やってみたいということだったのだ。ユリカは無かったがドニチエコきっぷはたくさん持っていたので持ち込んだのだが。「あいすいません。ドニチエコきっぷは対象外となっております」とつれない返事。一応来店したということで少しポイントをくれたけど。ドニチエコきっぷは確かに売り上げが高く、環境影響負荷の低減にも大きく貢献しているが、大幅に価格を割り引いているという点で、交通局が対象カードから外してしまったのだそうだ。理屈は分かるけどね。でも一応「エコ」って名前つけてるんだから、ポイント加算できるようにしてほしかったなぁ。
気を取り直し、ミッドランドスクウェアへ。展望台へ行ってみようとシャトルエレベーターへ向かったが、今日は生憎の天候で中止とのこと。しかし、この高速エレベーターは是非体験したいところ。せめてと思い、用は無いが41階のレストランに行くことにした。シャトルエレベーターは混むと聞いていたが、雨天のせいか空いていた。乗ってびっくり。本当に速い。41階まで上がるのに30秒もかかっていなかった。耳も急な減圧でキーンと鳴った。侮りがたし。41階に着いたらすぐ降りようと思ったのだが、何を考えたのか長男坊は41階のレストランを見て回った。おいおいそんな高級なお店、借金でもしないと連れて行けないよ。心臓に悪いからそれはやめてくれ。長男坊の気が済んだところで下へ。映画のチケットを貰いに5階へ行った。
5階はネットで見た程には広くなく、人ごみでごった返していた。チケット販売カウンターに並ぶ列と、軽食・ドリンク販売の列がごっちゃになっていて初めどこに並ぶべきか分からなかったほどだ。20分ほど並び、やっと自分たちの番に。ネットで予約していたので、確認メールを印刷したのを渡しただけで手続き終了。カードの確認をすると書いてあった気がするけどそれは無しでよかった。たぶん混雑していたから流すことを優先したのだろう。
チケットを入手した後、ビルの中で時間を潰そうと思ったが、なんせほとんどがブランドショップであまりに縁が無さ過ぎてつまらない。かといって高島屋に行く時間はなさそうだったので、仕方なくすぐ隣のゲームセンターで時間を潰した。
開演20分前に5階に戻り、ドリンクを買って指定のスクリーンへ。事前情報の通り、シートは総革張り。背もたれも高く、自分の頭が後ろの人の邪魔にならない。ひじかけにはカップホルダーまで付いている。豪華!ポップコーンを持ち込んでポリポリやっている人が結構いたので、うるさくないかちょっと心配だったが、問題なかった(後述)。考えてみたら5年ぶりくらいの映画館での鑑賞である。わくわくしながら開演を待った。
そうそう。観た映画は「Happy Feet」。フルCGのペンギンが主役のアニメ映画である。少々馬鹿にしていたのだ、実際に観たらいろいろなことで感動してしまった。めったやたらに感動してしまったのは、映画を観るということ自体が久々だったのもあるけれど。まず、フルCGのアニメというのに感動。時代はここまで進んでいたのかと。ペンギンに表情があること以外は実にリアル。実写そのもの。こんなこと書いたら時代遅れと言われそうだが、だぶんその通りだ。それほど、ここまで進歩していたのを知らなかったし、それだけにただただ吃驚であった。次にストーリー。単なる子供向けかと思ったら、巧く地球環境問題も絡めて面白いストーリーになっており、主人公の挫折と成功というアメリカ人の好きそうな話に、ミュージカルの要素と社会問題の練りこみというのが出来ていて、いろいろ考えさせられる映画だった。個人的には、障害児の親という立場からも、主人公のペンギンの境遇には考えさせられるものがあった。あまり書くとネタばれになるのでこのへんまでとしようか。とにかく、ストーリーはなかなか巧く構成されていて十分に楽しめた。何より、小学校3年生の長男坊にも理解できたから良しとしよう。その他、映画館ならではの大画面の迫力と大音響に感動。この迫力は久しく忘れていた。やはり映画は映画館で観るべきだ。正直、ロードオブザリングやスターウォーズもちゃんと映画館で観ておけばよかったと痛感した。
長男坊も、あれだけつまらなさそうとか先日行っていたのに、観た直後こそ「まぁまぁかな」と言っていたのが、帰ってから嫁にすっごく面白かったと言っていたので連れて行って良かったと思う。また機会を作って今までよりも観に行きたいものだ。
蛇足ながら、ちょっと次回への反省も含めて、問題だった点とかいろいろ。まず、音が大きすぎた。途中、長男坊は耳を塞ぎながら観ていたし、私もちょっと耳にノイズが走った。次に座席位置の問題。席も予約できるのだが、良かれと思って前が通路になっているC列の席を取ったのが大きな間違い。前の通路に大人が通りかかると画面が半分見えなくなる。なんか落ち着かない子供が居てしょっちゅう席を立って前をちょろちょろし、それを連れ戻そうとする親も身をかがめずにどうどうと横切るものだから、かなり気分を害した。いい年こいて周囲の見えない大人もいるから困ったもんだ。しかし観終わった後に、自分の後ろD列以降の席に座ってみたら、なんと通行人が邪魔にならないではないか。しかも一番後ろの席はかなり高い位置になっていて、スクリーンとちょうど角度的にも真正面になる。次回からは最後列真ん中を予約しよう。