やっかいな新参者

10年以上前から実験用に使わせてもらっている現場にやっかいな新参者が現れた。5年くらい前から車中で生活する路上生活者が居たのだけれど、その新参者が来たのだ。それも相当やっかいな奴が。
これまで居たおじさんは、つましく、近隣住民の迷惑にならないようにひっそりと生活していたが、この新参者は違う。平気で路上にゴミは捨てるわ、フェンスいっぱいに洗濯物を干すわ、自分の車の周囲を片づけないわでとにかくひどい。そして今日、現場の維持管理をしている人から連絡が入って、どうもその新参者が実験設備の電源と水道を勝手に使っているのを近隣の人に目撃されていたとのこと。複数の証言が役所に来ていたそうだから、物的証拠は無いものの、ほぼこいつの仕業とみて間違いなだろう。役場からは一応住民から通報を受けて連絡したので、警察へも報告して欲しいとのことだった。警察へは担当者から報告し、こっちは現場の帰りに実験現場へ立ち寄って、念のために実況検分。担当者がすでに壊れた電源ボックスと水道栓の対策をしておいてくれたので、問題は無さそうだった。壊れた電源ボックスというのも見たところ風で蝶番が壊れたようなので、人為的なものではないだろう。ただ、中のコンセント口が露出してしまったので、出来心を誘ったのかもしれない。とりあえず、対外的な対応は終わっているので、社内的な対応として電源引き込みボックスにも施錠をすることにした。
しかし全く困った奴がいるもんだ。その新参者、年の頃は20代前半で、一見するとにっかぽっかを履いているのでふつうの職人に見えるのだが…。