長男坊は大人に混じって一生懸命、大人のしきたりに参加していた。礼服を着ていたせいもあるが、もう立派なお兄ちゃんである。とても凛々しく見えた。
次男坊は、通夜にはちょこちょこと嫁と一緒に出て、保育園で習った作法で冥福を祈ったりしていた。ただ、拝礼する時に深々と頭を下げたり、「おばあちゃん、さよーならー」「おばあちゃんかわいそう」とか言っていたので、親戚からはかなり優しい視線を投げかけられていた。その天真爛漫さに周囲がちょっと救われていた気がする。