すさみ町立エビとカニの水族館

ガイドブックで見つけて気になっていた水族館。大学院の時にカニを研究していた身としては、素通りは出来ない。興味を全く示さない嫁とJR兄弟を強引に連れて行った。

見た目は小さな水族館。基本的に入館料は無料だが、支援金を求めているので我が家は払った。オーナーになって各水槽の管理を助ける制度もあって面白そうである。もし私が大学院現役のころに来ていたならば、迷わずオーナーになったであろう。いや、ここで働く(ボランティアかな)ことを希望したかもしれないw

ここは、小さい水槽しかない水族館だが、飼育しているエビ・カニ類はどれも一級品である。狭いところに閉じ込めて可哀想な気もするが、目玉になりそうなエビ・カニ類が所狭しと飼育・展示されていた。特に度肝を抜かれたのがこれ。入り口すぐにいた世界最大のカニ「タカアシガニ」と世界最重のカニ「オーストラリアオオガニ」、世界最大のザリガニ「ウミザリガニ」にも驚かされたが、これが一番の目玉だと思った。「ダイオウグソクムシ」。大学の研究室で標本では見たことあったのだが、生きているのは初めて見る。写真には比較物が無いので分かり難いが、体長30cmはある。何て言ったら分かり易いか。30cmのダンゴムシと例えればいいか(キモ過ぎるか)。飽きずに10分くらい眺めていたか。嫁に呼ばれて我に返り、名残を惜しみつつも他のカニ類を見に行ったのだった。

オウムガイも生きているのは初めて見たかもしれない。うーんすごいぞ、この水族館。初めは興味無さげだった家族も、結構興味津々に見ていた。こういうのは多少強引に知らない世界に引きずり込んだり、飛び込ませたりしないと駄目だね。私は、JR兄弟には好き嫌いは別にして、いろいろなものを見てほしいと思う。

懐かしのザリガニ釣り体験コーナー。夢中になる家族。連れて来て良かったと思える瞬間であった。