トラブルから考える。

今日は出先で、件のトラブルについて打合せに参加していた。いろいろと話を聞いていて考え込むところがあった。
ここ最近のトラブルを見て感じるのは、基本の欠如だ。それも基本事項を面倒だからサボったとかそういうレベルでは無く、何が基本的なことなのかも分からずにやっていたという何とも情けないレベルでの欠如。出先の社員は先輩社員から基本的なことを徹底的にたたき込まれるということが無いらしい。それは先輩社員の資質に問題があり、仕事はこなすが教えるのが下手、または職人気質で仕事は見て盗めと言わんばかりにきちんと継承しないことが多いのだ。だから、会社の財産としての技術は個人によってバラバラになってしまっていて、それを会社の技術力として勘違いしているようなのだ。自分が得た技術を標準化するのは技術系社員の義務だと思うのだが、そういうことが一切されていないのだ。で、先輩社員には各々技術があるのかと言えば、さにあらず、彼らのまた上の人たちがきちんと伝えていないから、先輩社員自身が基本を知らないのである。
自分の営業についても、本当は1年間鞄持ちをして、営業の基本を徹底的に学ばせて欲しかったのだが、実際にはいきなり実戦投入で右も左も分からないまま走り回り、まだ1年経っていないけどかなりの失敗を犯した。基本が身に付いていない故のミスは、恥ずかしい物である。今、我が社に必要なのは、基本の周知徹底とその修得度の確認ではないか。コーチングの研修もいいが、技術研修で基本からみっちりやるべきだと思う。分かっていて手を抜くのと、分かっていなくてやるべきことをやらずに結果的に手を抜いてしまっているのとは雲泥の差がある。