子の障害を知るということ

嫁が前からいろいろとKさんのお節介を焼いて、KさんところのK君の障害についてあれこれ文献を探し出して情報を提供していたのだが。内容的にも非常に衝撃的なものであり、正直なところ矢継ぎ早に情報を提供してしまって却って混乱ばかりが増してしまいやしないか、Kさんが自分のことを責めたりしないか心配したのだが、そこは経験者の嫁、ちゃんとフォローしながら一緒に勉強するような形で提供していたようだ。
K君は心理的な要因で言葉を失ってしまった子だ。家庭では話せるのだが学校で話すことが出来ない。最近はこういう子たちのことが欧米でも盛んに研究されているが、その成果が発表されたのは割りと最近のこと。こういった子達にしてはならない指導の仕方なども書いてあったが、どれもこれも、私らでさえ「あー、言っちゃったことあるよ」というものが多く、いかに今まで周囲が無神経にK君を追い詰めてしまっていたか、そのことを想像して胸が痛んだ。理解されないことの辛さは、私もよく分かっていたはずだったのに…。
K君のお母さんも、今この障害の正しい対処に出会えたことが大きな一歩と考えるようにし、決して家族同士責め合わずにやっていくよう気をつけていくそうだ。嫁もまた、考えがあって協力していくつもりだそうだ。こういう問題は障害内容の差異に囚われず、他人事と捉えずに行動しなければと思う。