R君が緊張?

R君は来年度から普通学級でもやっていけるように、週の半分近くを交流学級と称して普通学級で過ごしている。そこでは特別支援学級ではやっていない様々な経験をしてくる。今日は1ヶ月に1回くらい順番が回ってくる3分間スピーチの日で、前の晩に一生懸命嫁さんと一緒に書いていたのだが…。しょんぼり帰ってきたR君が言うには、いざ発表という場で緊張してしまい、何も話せなかったそうだ。「あーあ、残念だったね」と思うのが普通なのだろうが、私たち夫婦が思ったのは別の感想。周囲という者を意識せずにやりたいように振る舞っていて、およそ緊張とは無縁だったはずのR君が緊張したということに、心の成長を感じたのだ。やっと、やっと周囲を意識できるようになったようだ。これは大きな一歩だ、と夫婦で喜んだのだ。
こういう感動は障害児の親ならではの嬉しさだな、と思った。いろいろ大変だけど、悪くない。