一生懸命

S部長、K課長と共に夜大変遅くなったので、そのまま飲みに行った。その場でS部長に言われたことが心に刺さった。
私もK課長も軽い冗談のつもりで家庭での問題を茶化して話したのだが、それを聞いていたS部長が「一言言わせて貰うが、君らはまだまだ公私とも一生懸命さが足りないんじゃないか?」と言われた。冗談のつもりだったし、それなりに真剣に家庭の問題は当たって居るつもりだったから最初は何故そんなことを言われたのか分からなかったが、ふと果たして本当に真剣かと自問自答してみると自信を持って言えない。例えば休みの過ごし方なんかも行き当たりばったりだし、本当に胸を張って家族のためにサービスしているとは言い難い。もっと一生懸命にやれば、忙しいなりに、お金が無いなりに家族を満足させるサービスが出来るんじゃないか?自分の都合ばかり優先していないか?と思った。昭和的な古い考え方かもしれないが、ふと、もっと真剣に考えれば遊びに仕事にもっといろんなことが出来るんじゃないかと思った。いつ見ても明るく一生懸命なS部長に言われただけに、ぐうの音も出ず、ただその発言を噛み締めながらビールを飲んでいた。