他人事ではない〜福岡の小1児童殺害事件〜

福岡で起きた小学1年生児童が殺害された事件。犯人が母親だったこと、子供が発達障害を持っていたことを知ってショックを受けた。家に帰ったとき、嫁ともその話題になった。嫁によれば、学校のお迎えの時も支援学級の母親同士でも「他人事じゃないね」と互いに深く溜息をついたそうだ。
子供を殺してしまったのは決して許されることでは無いけれど、自分たちも含め、この母親のように子供の発達障害のことで苦しんでいる親がもっと沢山いるのではないだろうか。事件の話を聞くにつれ、子供の発達障害を知ったときの地獄のような苦しみの日々を思い出し、私達夫婦も一歩間違えばそんな選択肢を取っていたかもしれなかったことを思うと、とても他人事では無い。
今、まだ巷でのこの障害に対する認知はまだまだ低いし、対策として打ち出された発達支援法も、まともに対応している学校はほとんどない有様だ。そんな中で自分の子供の境遇に、理不尽さを感じている親はたくさんいるはずだ。少しでも良い方向に世の中が向かわないと、こういう事件はまだまだ起きる気がする。