社長面接

社長がコーチングを始めてかれこれ4年くらい経つが、今朝、私も初めてコーチングを受けた。社長の面接はてっきり最終査定なのかと思っていたのだが、社長が言うには今回はあくまでコーチングであるとのこと。社長は、面接を始めてしばらくして私が緊張しているのに気が付き、その旨を説明した。そこでやっと私もリラックス。予てより噂で聞いていたコーチングとやらを受けてみた。
まずは、今期の仕事や貢献度を振り返って、素晴らしいできだったもの、よくできたもの、及第点のもの、いまいちだったものに合計100点満点で点数を割り振り、当てはまる仕事を具体的に説明し、どうすればもっと高い点数だったか、あるいは下げられたかを一緒に考えるというものをやった。対話式の思考というものはあまり経験が無いので戸惑ったが、やってみればなるほど、自分の中から答えを引き出されているようで興味深かった。社長のコーチングの腕前も上がっているのだろう。やってみて、一人で考えたのでは出てこなかったであろう言葉が、自分の口から出てきたのでコーチングというものを少し見直した。
その後は、社長に取り上げて欲しかったテーマからひとつを選び、「開発の役割」について尋ねた。社長からのコメントなかなか厳しいもので、要約するとこういうことだった。
・博打のような開発は当面しない→業界の現状、会社の現状に合わないため
・会社全体の技術力を高める開発をしてほしい→レベルの高い仕事を引き受け、そこから他社の技術を学び、吸収する。
・実利ある開発を心掛けて欲しい。
まぁ薄々感じていたことであったので、腹を括れた部分もある。開発業務はややもするとマスターベーションに陥りがちだ。特に研究開発は。今の会社の状況、業界の状況は、確かにそれに専念できるほど甘くは無い。おまけに会社の技術レベルはベテランの退社などによって、年々落ちてきている。社長の言う実利ある開発というのも一理ある。
鵜呑みにしたくは無いが、来期の身の振り方について、良いヒントをもらったと思う。