システマチックな設備のトラブルの原因は意外にも…
現場で長いこと起きていたトラブルというか運転の不調、不安定な動作の原因が今日分かった。断定してもいいくらい、これが原因だってのをM主任と共に発見した。システム制御の要であるセンサーから伸びている長いケーブルを中継するボックス内の接続ミスが原因であった。このセンサー、実は昨年4月に交換工事を行っていた。その時に誤った工事をしていたらしい。その内容が実に稚拙であったから腹が立つ。中継ボックス内の接続は、工事というのが大げさなくらい簡単な作業内容。当然、信号のケーブル自体は、パテで塗り固めた上でビニールテープでぐるぐる巻きにするという見た目がちょっとアレな状態ではあったけれど、ちゃんと接続していた。しかし、簡単な工事だと思って油断したのか、そのセンサー独特の仕様を確かめずに施工してしまったようだ。ケーブル内を通っているエア抜きのホースは先端部を大気開放しなければならなかったのに、あろうことかその先端部をパテで塞いでしまったのだ。しかもちょっとではない。3cm程パテがホース内に侵入していたのだ。これでは正確にセンサーが働かない。早速ケーブルの皮膜を切り開いて剥がし、ホースを引っ張り出してパテが詰まっている箇所を切断して大気開放をしてやったところ、センサーの値は現場実測に等しい値を示し始めた。日報を読み返すと前任者の記録にセンサー異常が原因としか思えない事象が書き連ねてある。システム構築の内容を検討した結果、今まで苦労してあーでもないこーでもないと対処してきたトラブルの根本的な原因が、そのセンサーの異常であった可能性が非常に高い。
とりあえずこのまま次回まで様子を見て、正常に動作するかどうかを見る。おそらくこちらの想定通りに動作することだろう。ほとんどのトラブルが解決されると期待できる。
しかし、こんなことが原因とは…。施工担当者に電話したら、メーカーが「ただ繋ぐだけですよ」って説明したからいつも通りに繋げたと言い訳。滅多に扱わない高級なセンサーだから、そんな仕様知らなかったとも。施工担当に言いたい。仕様書はちゃんと目を通してくれ。扱ったことの無い機器なら尚更だろう。機器メーカーに言いたい。電話相談受けたなら、正確に説明しろ。お宅の取説にもホースの件が注意事項として書いてあったぞ。そのくらいは重ねて説明してくれ。
トラブル原因がおよそ掴めてホッとしたやら、どっと疲れたやらの1日だった。