会社の末期症状
別件で私が関わった新製品の現場へ行き、いろいろ調査してきたらとんでもないトラブル(内容は伏せる)が起きていた。今期の開発業務に新製品の追跡調査というのはあるけど、結果的にそちらの仕事を改めて良く推進しなければという事態になった。それにしても、問題なのはトラブルの内容より、それに対する担当者の行動。トラブルの疑いを聞いたのが7月だったのに、今日11月まで全く手をつけた様子は無く、事態はさらに悪化していた。何故こうなるまで放置したのか?本人に連絡すると急ぎ改修工事の段取りをすると言っていたが、私が言わなければずっと放置するつもりだったのだろうか。
会社に戻ってからも考え込んだが、うちはその程度のレベルだと割り切るしかないのかもしれない。トラブルへの対応を責めても、言い訳に終始し、最後は人手不足に帰結し、うやむやになってまた同じことを繰り返しそうだ。むしろ手取り足取り教え、行動を促すほうが最終的にはいいのかもしれない。そこまでしなければいけないのは情けないが。
更に考えた。新製品故にどうしていいのか分からなかったのかもしれない。未知の物に対する不安というか。何度も研修はしていたが、聞くのと実際に事に当たるのとでは違う。実際にトラブルに直面して、何とかしなきゃと思いつつ、何をどうすればいいのか分からなかったのかもしれない。だから、結局現状維持に努め、事を先延ばしにしていたのかもしれない。良く分かっている人が来て、助言するのを待っていたのかもしれない。連絡してくれれば良かったのだが忙しかったのと、声をかけずらかったのとで出来なかったのかもしれない。そんなレベルなんだな。うちの会社の現状は。末期症状かもしれない。お客第一に考えればすぐにでも動けると思うのだが。
何となく社長のコーチングの意図が分かってきたような気がする。解雇や異動は簡単だが、また人を育てたりしなければならず、他の社員の負担が増すだけだ。だったら、今ある人の意識を変えていくしかない。でもみんないい大人だから頭ごなしに叱責しても、効果は無い。促し、自発的に考えさせ、行動を起こさせるのが重要なんだ。