かくして親は頭を抱える。

今日、R君の担任の先生から3年次の進路をどうするか聞かれたそうだ。どうするか、というのは障害児学級と普通学級のどちらに籍を置くかという話。障害児学級はR君にとって居心地がいい。しかし、勉強面は現時点でもすでにかなり普通級の子に比べて差がついてしまっている。学校外でのサポート抜きでは、学力はどんどん差が開いているだろう。親としては、最終的に、最低限中卒程度の学力は身につけて欲しいし、出来るのなら高校卒業程度のものは欲しい。だからと言って、普通学級に籍を置いた場合、現状を鑑みても人間関係でトラブルが起きる確率が高いのは容易に想像できるし、先生も1対少数から1対多数になるため目が行き届かない恐れがある。また、R君の障害の特徴として五感が人一倍敏感なことがあり、人の多い普通級では強いストレスを受けることも考えられる。担当の先生も心配されていたが、普通級へ行って失敗することが一番心配なことである。現に、今の障害児学級には1年生の時に普通学級で障害故にいじめられて心に深い傷を負い、一切話さなくなった(ジェスチャーはする)子がいる。その子は2年経った今でも言葉を口から出さない。よほど、嫌な思いをしたのだろう。あまりにも不憫だ。こういう障害によるコミュニケーショントラブルで二次障害が引き起こされるのがとても怖い。
以上を鑑みた上での先生からの提案として、障害児学級に籍を置きながら、普通級へ通う時間を今までよりも大幅に増やすというのが出された。校長と交渉するそうだが、それが出来るのならそうして欲しいと思う。いずれは普通級に籍を置くことを目標として、少しずつ慣らすには良い方法だ。駄目だった場合にも逃げ場がある。嫁はその場での即答は避けたが、明日にでも先生の案に賛同する旨伝えるつもりだ。
しかし、不安は残る。来年から、地域人口の増加に伴い学校が分かれるのと、そこにも新しい障害児学級が出来るため、最悪今の担任の先生が引き抜かれることもあり得ることなど。体制も変わってしまうかもしれないし、障害児に理解の無い先生ばかりが残るかもしれない。頭が痛い。