二日酔いでガンガン頭が痛むのをこらえながら、朝6時に起床し、J君に仕度をさせて早朝の釣りに。嫁も付いて来ると言うので同行させた。はじめは、別荘までの道の途中から降りるがけの下に行ってみたが、足場が悪いうえに、根掛かりの起こしやすい地形で15分足らずで止め、漁港の堤防まで移動した。そちらは既に先客が何人かおり、私たちは一番手前のところで釣ることにした。仕掛けはJ君が投げ釣り、私と嫁が浮き釣りでやった。釣り開始まもなく、J君がいきなりヒット。釣れたのは綺麗なベラのような魚。隣で釣っていた子供が駆け寄ってきて言うことにはキュウセンという魚だということ。その後J君は調子よく釣り上げ、キュウセン3匹とハタタテダイ2匹を釣り上げた。私もキュウセン1匹と、メバルのような魚を1匹釣り上げた。嫁もキュウセン1匹をヒット。



いずれも小物だが、初めての釣りでこれだけ釣れたのはJ君にとってとても嬉しいことだったようで、釣りの面白さを実感できたようだ。彼なりに魚を誘い込む竿さばきというものを発見したらしい。実際にやってみて体得することは、非常に良いことだ。
釣った魚はさばいてサッと甘辛く煮付けた。J君にもさばくのをやらせてみたが、生きているのを殺すのはショックだったようで、あとヌルヌルするのが嫌だったらしく1匹やって参ってしまっていた。でも料理を通して、「いただきます」の本当の意味を教えてやったつもり。
朝が遅かったので、何も食べずにうちの家族と母の5人でドライブへ。母の提案により館山市の方へ向かった。南房総は風光明媚で、いかにもバケーションといった感じ。ちょうどお祭りがあったらしく、館山手前では屋台がたくさん並び、交通規制をしているのが見えた。館山市にある自衛隊基地の周辺は、長い砂浜と適度な岩礁地域があり、大勢の釣り客や、泳ぎに来た人で賑わっていた。見ていると大物の鯒を釣り上げる人もいて、何も装備を持たずにドライブに来たことが大変悔やまれた。その後綺麗な景色を眺めながら海岸線を回っていき、ちくら・潮風王国へ。途中の風景から、ここいらはサーフィンが盛んであることが分かった。潮風王国では美味しい店があるというので入ってみたが、どういうわけか非常に混んでおり、1時間以上待たされた。駐車場にあった車のナンバーからして、どうも千葉県内の人もよく食べに来るようである。地元で評判なら味も確かなのだろうと期待したが、まさにその通りであった。親父から是非煮魚を食えと聞かされていたのでキントキダイの煮魚定食を頼んだのだが、これが絶品。

というか店で赤魚系の煮魚を食べるのは初めてなのだが、こんなにも美味いとは。子供たちや嫁が食べた寿司や海鮮丼も美味しかったが、これが一番のヒットであったと思う。その後、土産品を見て周り家路に着いた。途中でODOYAに寄って今晩の飯の材料と明日の朝食の材料、麦酒などを買っていった。
夜は昨日と同じようにバーベキュー。鯨のタレというのは鯨肉をみりん漬けにして干したものだが大変美味しかった。ビールに合う。酒が進んで、久しぶりに親父と話をしたが、親父からJ君に対する心配事を聞かされた。自分でも感じていたし度々叱り付けていたことだが、とにかく腰が重い。頭でっかちで何かにつけ実際にやってみようとしない。このままでは先行きが心配だから今のうちに鍛え直したほうがいいのではと。まったく同感である。手を焼いていたことでもある。そろそろビシビシとやっていかなければと思う。
気持ちよく酔っ払えたので、風呂に入りすぐ寝た。