徹夜での運転はキツイ。SA毎に15〜30分程度の休憩を入れ、可能な限り仮眠を取ろうとしたのだが、なんせ初めての徹夜ドライブにR君が興奮してしまい、なかなか寝てくれず、はしゃぎまくるので煩くて眠れない。
10時に家を出て、5時頃にはうみほたるに到着した。ちょっと休憩。けっこう綺麗な日の出を拝めた。

施設自体は大したことなさそうだった。そのまま更に鋸南富山を目指し館山自動車道を南下。道の駅「富楽里とみやま」で母と合流、そのまま別荘に向かった。
別荘は、別荘は想像していたのと著しく異なった。草ぼうぼうで車一台がやっと通れる程度の道。急斜面。その先に建っていた別荘は、別荘というより小屋、ロッジ?他のどの別荘よりも高台に位置するが、おそらく一番古いのだろう。デザイン的にも周囲の別荘から浮いている。焦ったのは駐車場所。急斜面をバックで20m程登って停めるのだ。ノアはオートマなので、なんとも心もとない。コンクリートブロックで車輪止めをしてなお不安が残る。
荷物を降ろすときも、あまりの虫の多さに閉口。蚊はもちろんのこと、生い茂った雑草には毒々しい毛虫、石垣にはフナ虫とシミとゲジゲジ、とどめは子供の拳ほどもあるアカテガニ。なんとかそれらを避けながら荷物を別荘に運び込む。
中に入ると、板張りの対面キッチンのある10畳ほどの部屋と、細長い8畳敷きの部屋があった。洗面台と風呂は少し高い位置にあった。ベランダに出てみると、なるほど、親父がこの別荘を引き継いだ理由がわかる絶景であった。風呂場からの眺めも素晴らしい。いろいろ不便そうだが、この絶景に報われそうである。

簡単な食事を済ませた後、ちょっと寝させてもらった。起きると親父が来ていた。早速お昼の用意。イワガキとか買い込んできたらしく、昼間からバーベキューコンロを使うことになった。まぁ何も無い別荘だから、こういうことぐらいしか楽しみがない。炭を熾したり、タコを茹でたり、調理を楽しんだ。お昼は別欄の通りちょっと豪華。食べた後も少し寝させてもらい、夕方ごろ、晩飯の買出しに出かけた。

地元のスーパーであるODOYAはとにかく安く食材が手に入る良い店だった。あと、田舎らしく、万屋っぽいところもあり、釣りえさなんかも取り扱っていたので青イソメを買った。J君は気味悪そうにしていたが、良く釣れるえさだと説明したら納得してくれた。
家に戻り、軽く風呂に入って汗を流した。この風呂からは東京湾を挟んで富士山が見える。

高台だから仁王立ちしても恥ずかしくない、かな?その後バーベキューの準備。メニューは別項目通りだが、ここでサザエのつぼ焼きで大失敗。加熱しすぎて爆発したのだ。私は正面に立っていたにもかかわらず無傷だったが、嫁がちょっと火傷してしまった。後で調べてみたら、加熱しすぎないことや、尻尾の方に火を当てないこと、尻尾の方をあらかじめ割っておくなどいろいろ対処はあるようだ。次回は気をつけよう。
炭火で焼くと何でも美味い。安いフランクフルトも炭火で焼けばちょっとしたご馳走だ。あまり美味しいのでビールが進んでしまい、久しぶりに酔いつぶれた。しかし、明日は釣りをしたいというので、仕掛けだけ久しぶりに作ってから寝た。
酔いの勢いで布団に入ったもののR君の苦しそうな声で目が覚めた。暑かったらしい。扇風機を回してやったら寝てくれた。