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今、資格試験の勉強を東京に行ってしまっている親父の書斎を借りてやっているのだが。
ちょっと気分転換に書棚に目をやったら、親父の古い給与明細が出てきた。日付は昭和40年前半。ちょうど私や兄貴の生まれた頃であり、親父が27〜30歳のまだ若手社員ともいえる頃の給与だ。開いて吃驚。この時点で既に今現在の私の手取りを3割ほど上回っている。当時の物価を考えると現代に換算するともっといっているのではないか?ページをめくっていくと給与はどんどん上昇し、昭和40年後半には今の私の手取りの倍以上になっていた。
親父は某大手自動車メーカーに勤めていたのだが、それにしてもこんなに差があったとは。以前、親父が私の給与を聞いて愕然とし、あれこれお節介を焼いてきたことがあったのだが、さもありなん。これだけ自分の時と差があれば心配でしょうがないのも頷ける。同じ系列に入社した兄貴や、数年前に辞めて同系列に入社した元同僚の給与は…、推して知るべしである。しばらく頭の中が真っ白になった。そりゃお金が全てではないが、こうまで差があるとやりがい云々など青臭いことを言っている場合じゃないような気がしてきた。
就職活動の時点で選択を誤ったのかなぁ。いや、当時は世の中を知らなさ過ぎたというべきか。
今の給与のままじゃ、正直先は暗い。ぎりぎり足りている程度の生活であり、何かが不調を来たしただけでボロボロに崩れる、そんな綱渡りの生活である。明るい家族の未来のためにも、何とかせにゃならんな。