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同僚のM主任と話し合った。今年は真剣に技術士試験を受けようと。受かる気で受けようと。いつか来る日に備えて自分の価値を一刻も早く高めようと。
このところの会社の状況がひどすぎる。無計画な営業主導の開発話。市場性はおろか、販売ルートや工事、維持管理のことも、誰がやるのかも決めずに見切り発車する無能な首脳部。そのしわ寄せはすべて開発に来る。もう、うんざりだ。
ビジョンも示せない経営者の下でなんか仕事のモチベーションは上がらない。いつ開発を外されて他の仕事に回されるかも分からない。開発以外の仕事は、職務上補助的には経験させられたけど、主の仕事にする気は無い。やることの決まった仕事など、馬鹿にするわけじゃないが自分には面白くない。常に新しい仕事に挑戦できるのがいい。そんなところが面白いから安月給でも開発で頑張ってるんだ。これで現場仕事に移ったら、あの給料であの仕事はあまりに報われない。現場が心配で心から休めない休日を何年も味わうなんてゾッとする。異動になったら割り切ってさっさと転職先を探して辞めようと思う。
そんなこんなで、M主任とは意見が合った。彼もまた、自分の価値を高めようと、不満を抱きながらも新製品の申請業務に精を出している。文句も言わずに精力的積極的にこなしているのは、そんな理由だったからだそうだ。
妙な気炎を上げる開発の若手（？）2人組。何とも、言いようの無いイライラを抱える毎日だ。