件の現場にて、原因の虱潰し調査の一環として、空気作動弁をお持ち帰りすることになった。工場で検査してこいとのお客様の要望なのである。
で、N部長と一緒に外しに行ったのだが、これがまた組み木細工のようにボルトナットを入り組ませて配管してあり、素人に毛の生えた我々程度では外し方が分からない。ここで施工業者に素直に電話すればよかったのだが、N部長のプライドが許さなかったのか、単に暑さで頭がボウッとしてそこまで考えが至らなかったのか、それをしなかった。思えばそれが間違いの始まり。過程を端折っていえば、結局一部のバルブを取り外すのに全体を分解してしまった。そしてバルブを取り外したら元の状態に仮組みにしたのだ。でも正直もとの状態に組めるのかどうかN部長は自信が無いと言い出し、そこで初めて設置した業者に電話してどうやって組んだのか聞いたわけ。で、業者によれば「そんなに難しかったですか?」。説明をよくよく聞いてみると、手動バルブの前後にフレキシブルジョイント部があり、ここを緩めれば簡単にバルブだけを外せたとのこと。私とN部長、どっと力が抜けてへたり込んでしまった。小一時間かかって汗まみれになって外した作業が、実はものの5分で道具なしで外せるようになっていたなんて…!
教訓:分からないことは素直に聞け。