高校の頃からのゲーム仲間6人衆の内の、爆炎の魔道士の異名を持つY氏の披露宴に行ってきた。面子の中では4人目の結婚である。残る鉄壁のドワーフことA氏と猪突猛進の騎士O氏にはまだ浮いた話もないが、O氏は近々お見合いをするらしいので、案外来年当たり挙式なのではないかと。
こういう披露宴の場では、新郎新婦の友人がスピーチをする場合、どこまで踏み込んだ話をするかが面白いのだが、Y氏の大学院時代の友人が「彼は学生時代は恋愛についてコンピューターでシミュレーションし、日々研究をしておりました」「シミュレーションでは上手くいかなかった彼が、その実践においてはこのように綺麗な伴侶を見つけられたのは、友人としても真に喜ばしいことであり…」などとニヤニヤ笑いながら話していたのには、思わず吹きそうになった。そうだねぇ。確かにいっぱいソフトを買ってシミュレーションをしていたねぇ。
話は少々真面目になるが、二次会の席で、彼らが子供を持つ気バンバンだという話を聞けたのは、驚いたと同時に嬉しく思った。先に結婚した3人のうち、子供がいるのは私だけだったのだ。子育ての悩みを話そうにも、あまり話が通じない。狡猾な参謀神官たるK氏に至っては子供が大嫌いなのだ。ただ、心配なのは、この年で子供を作ると、定年間際まで子供の面倒を見なければいけないこと。もっとも2人とも結構な会社に勤めてかなりの収入があるそうなので、その点は大丈夫かもしれない。ただ、もう一つ、どうしても高齢出産ということになってしまうので、子供が障害を持って生まれる可能性が飛躍的に上昇する点が心配だ。これはさすがに言えなかったけれど、もしそうなったら相談に乗ってあげたい。自分の息子も障害者であることは告げたしね。二次会の席は、子育ての心得みたいな話で盛り上がった。二人とも熱心に聞いてくれた。