今週水曜からずっと、某トヨタ系工場排水処理施設の水質調査のための採水に行っているのだが、初日にヘマをやらかして、放流ポンプ槽に小さなポリ瓶を落としてしまった。この放流ポンプ槽、開口から水面まで約4m以上あり、下りて取るには高所作業と酸素欠乏危険作業としての届出をしなきゃいけない。また、そんな資格も装備もない。お客さんからはにっこり笑って「ちゃんと回収してね♪」と言われているので早いうちに回収しなければならなかった。
で、今日。今日は補助者がついたので2人いればなんとかなるだろうという判断で、ポリ瓶引上げ作業を決行した。午前中に自分の部署の倉庫を確認したらφ20,25,30の2mの塩ビ管があったので異径ソケットとビニールテープを買って、作業車に積んだ。現地にて採水作業を終えた後、こそこそと放流ポンプ槽の傍へ塩ビ管を搬送。おもむろに塩ビ管をソケットで繋ぎ、念のためソケットはビニールテープをぐるぐる巻きにして抜けないようにし、φ20の方に柄杓を二点支持でビニールテープで固定し全長6.5mの長柄杓を即興で作り上げた。これを駆使し、補助者にポリ瓶位置を指示してもらいながら15分程格闘していたら、ようやく柄杓の中にポリ瓶を捉えることが出来た。長柄杓はよくしなるので、せっかく掬ったポリ瓶が落ちないように慎重に引き上げ、手が届くとこまで引上げたところで補助者に拾ってもらい、見事回収。長柄杓はけっこう重たいので上半身が痙攣するくらいに疲れたが、何ともいえない達成感があった。…そもそも落とした自分が原因の作業なんで、達成感も糞も無いんだけど。
お客さんにはポリ瓶を持って行き、無事回収しましたと報告。お客さんも「はいご苦労さん」と一言。さすがに作業内容までは聞かれなかった。聞いたら、その人も面倒な書類を書かないといけないからね。
しかし、疲れた。