考えに考え抜いて、ぶれる事の無い1本の筋道を立てたつもりでいても、些細なことで揺らいでしまうことってのはよくある。R君を障害児学級に入れたことだが、実は入りたいのに定員に入れなくて、同じような障害を持ちながらも普通学級に通っている子供は結構いる。嫁がそんな子供のお母さんたちの集まりに呼ばれ、いろいろと情報交換をしたらしいのだが、彼女たちが普通学級でわが子がついていけるようにと非常に苦労しているという話を聞いた一方で、普通学級ならそこまで学習が進んでいるのかという事実を知らされた。R君は普通学級に通級というかたちで週に何回か通っているが、もともとついていけないところがあるので放っておかれているらしい。授業中ずっとノートに好きな絵を描いていることもあるそうだ。その件で感じた不安を障害児学級の先生に相談したことも何度かあるが、R君のペースでやっていくしかないという結論だった。専門医の話でも、こういう障害を持つ子は集団の中で学習するのは非常に困難であるということだそうだ。それは、家庭での彼の様子を鑑みるに納得せざるを得ない。今のところ、確かに学習面ではどんどん置いて行かれている感はあるが、しかし一方で好きな本はスラスラ読んでいる様子を見ると、このままでも大丈夫なのではとも思う。しかし、しかしこの学習の進み具合というのは年を経るほどに埋められないほどの差が広がっていく。今ですら、もう普通学級の子には追いつけないのではと感じている。そうなると、本当に障害児学級で良かったのかな?と出発点自体に疑問点を感じたりする。夫婦で話し合い、事実のみをカウントして行き、やはり障害児学級で正解であったと確認しあったが、それはそれとして、今後の学習面での落差を埋める方法を模索していかなければならない。
現在、月2回こういった障害児のための専門的な教育指導機関に通わせているが、民間なので費用が馬鹿にならない。せめて月4〜5回は通わせたいのだが、もう少し行政から補助が出たりとかないものだろうか。最良の答えがなかなか見つからないのが歯痒い。