漫画分が不足してくると、会社の帰りとかにブックオフなんかに寄って立ち読みで補充することがしばしばある。もちろん、ブックオフに着いてから嫁に「今から帰る」などとメールを打つ用意周到さで立ち読みを実行するのだ。
今日は、漫画分が不足したからではなく、探している漫画があって、それを求めてブックオフに立ち寄った。「オフィス北極星」や「PS羅生門」の中山昌亮が作者の漫画で「不安の種」。現在週刊少年チャンピオンで連載しているが、過去に別の雑誌で連載し、1〜3巻出ているというので探していたのだ。「不安の種」は凄い。所謂ホラー・都市伝説物なのだが、話自体は大した事無いのに中山さんの画力がそれを補って余りあるくらいに怖さを演出している。また、大した事無いとは書いたが、それは読んで直ぐの話であり、読み終えて日常生活に戻った時にこの本の怖さに気付かされる。所謂ホラー小説だとかの怖い本の類というのは、読んでいる間は怖いが、読み終えればフィクションと割り切って読者は元の世界の戻れる。しかし、「不安の種」は何の変哲も無い日常の一場面をを題材にしてる分、読み終わっても読者は元の世界に戻れないのだ。タイトル通り、読者の心には得体の知れない不安が植えつけられてしまう。まさに玄人好みの恐怖物である。
話が逸れた。「不安の種」は結局見つからず、さて帰ろうかしらと踵を返した時、視界の中にある漫画の題名が目に入った。「ひぐらしのなく頃に」。鬼隠し編の1巻だけだったが、ついつい読みふける。思いっきり引き込まれた。これは買わねばと思ったが、最近坊たちに漫画を読まれてしまうのでそれは思いとどまった。いつか漫画喫茶で集中的に読破してみよう。よし帰ろうと再び踵を返そうとすると、今度は「いばらの王」が目に入った。Azminさんのサイトで紹介されていた漫画だ。1巻を手に取る。引き込まれてしまい、2巻、3巻と読み進み、結局6巻まで流し読みではあったが読破してしまった。久々に面白い漫画を読んだ。
しかし、ブックオフに1時間以上も居てしまい、メール送信との不都合が生じ、嫁に上手く言い訳するのに四苦八苦してしまった。なんかバレてしまった気がするけど気にしない。