次男坊の添い寝をしていて、ついうたた寝してしまった。その時、妙な夢を見た。
車を運転している。会社の車だ。ダイハツのハイジェット。助手席では次男坊が寝ている。外は真っ暗。ライトを点けているのに、虚空を照らすばかりで何も見えない。ハイ・ローを切り替えても何も見えない。時折、傾斜になって路面が照らし出されるくらい。道がどう走っているかもわからない。その前に自分がどこから来てどこへ行くのかもわからない。ただ、ひたすら車を走らせていた。エンジンの音しか聞こえない。そういえばラジオもついていなかったか。
走る。走る。走る。ただひたすら車を走らせる。
何か手がかりは見えないかと、必死に目を動かすが何も無い。
どのくらい走ったのか、だんだん不安な気持ちが膨れ上がってくる。ひょっとしたら自分は崖に向かって走っているのかもしれない。ふいに何かが前方に見えた気がして、ハンドルを切った。途端に路肩に乗り上げ、草むらに突っ込んだ。そこで目が覚めた。
一体何を暗示していたんだろう?不気味だ。