この昨年末から正月休みにかけていろいろな親戚に会って話をしていて気が付いたのだが、どうもうちの坊たちの優しさは本物らしい。
長男坊は、かねてより、学校生活などの場面場面で、低学年の子や障害児学級の子の世話をよくしており、先生方からもとても優しい子だと評価されていたのだが、家庭内での弟への接し方を見るにつけ、単に弟への接し方の反動ではないかと勘ぐっていた。しかし、老衰で歩けなくなった大爺ちゃんの車椅子を率先して押し、声かけをしながらおじいちゃんと歩く自然な姿に、「こいつの優しさってひょっとして本物?」と感じたのだ。
また、次男坊についても、弱っている大爺ちゃんと大婆ちゃんを心底「可哀想可哀想」と泣きそうになりながら言っており、聞けば学校でも転んだ子や泣いている子に対しても「大丈夫?」「痛いね。可哀想だね」と声をかけたりしているらしい。
知らぬは父親ばかりなりか。なーんにも知らなかった自分を恥じつつ、息子たちの成長に、気持ちよく酔っ払った駄目親父なのであった。