とうとう恐れていた日が来てしまった。いつか必ずこの日が訪れると覚悟はしていたつもりだったが、いざ直面すると本当に悩ましい。ぶれない教育方針というものは難しい。
坊たちと風呂に入っていたときのこと。今年のクリスマスはサンタさんに何をお願いするかという話をしていると、長男坊がポツリと
「今年はニンテンドーDSがいいなぁ」
と一言。普段、テレビゲームや携帯ゲームなぞ見向きもしない、鉄道模型一筋の長男坊の口からそんな科白が出たので正直驚いてしまった。
「サンタさんにそんなのお願いしても、本体だけじゃ何もできないぞ」
と言うと
「そんなの分かってるよ。ソフトはお年玉で買おうと思う」
と返事。
「ほほう。ゲームは何を買うのかな?脳をよくするやつか?」
と聞くと、意外なことに
「いや。ポケモンのやつだよ」
とまたポツリ。
「あれ?おまえポケモンなんて好きだったか?」
と聞くと首を横に振りながら
「そういうわけじゃないんだけど…」
とまたまたポツリ。
「好きでもないゲーム買ってもしょうがないんじゃないか?もっと本当に欲しいものを買えよ」
と言ってやったら、しばしの沈黙後
「最近、クラスでもポケモンのゲームの話ばっかでさ。僕、話に全然ついていけないんだ」
と切々と搾り出すように言うではないか。面白そうだから欲しい、では無く、クラスで話についていけず、疎外感を感じての思いだったようだ。かなり切実な問題っぽい。
この件については、その後嫁ともよくよく話し合った。

  • ゲームのやりすぎに関しては、日ごろから宿題とかもまじめにこつこつとやっているので時間を守らせれば問題ない。
  • 次男坊と激しい喧嘩になるのは目に見えているので、買うなら片方は中古でもいいから2台は買わねばならないだろう。

ということとなり、ちょっと真剣にニンテンドーDSの入手に本腰を入れようかという結論になった。