嫁は、蜘蛛も蛇も嫌いだ。坊達は蜘蛛は嫌いだが、蛇は平気だ。私はというと両方共平気。うまい具合に分かれている。
ところで、私は蜘蛛も蛇も平気だが、好きというわけではない。誰かが蜘蛛や蛇を見つけて騒いだとする。見に行くくらいの好奇心はある。また、実物を見て頭の中の図鑑と照らし合わせてそれがなんという名前なのかを思い出そうとするくらいはやるだろう。しかし、あえて触ろうとまでは思わない。いや、小型で無毒な蛇なら触ってみようと思うかもしれないか。邪魔だからどけてと言われれば、躊躇無くどけられるのも蛇のほうだ。蜘蛛は…、近くを叩いたりして追い立てるくらいはするかもしれない。
逆に強いて言うならどちらの方が苦手だろうかと考えてみる。
大きさで考えてみよう。小さな蜘蛛…、アリグモとかハエトリグモは平気。小さな蛇は無論平気。少し大きな蜘蛛、コモリグモやクサグモは…、この辺から少し怯むかもしれない。手の上にふいに乗られたら慌てて叩き落とすかな。蛇の方は、毒さえなければシマヘビ、アオダイショウは平気だ。そういえば子供のころはヤマカガシに毒があるという認識が無かったから平気で触っていたな。ある少年が犠牲になるまでは、飼ったりもしていたが。大きな蜘蛛、ここでは巣を張るタイプのジョロウグモコガネグモオニグモはどうか。一匹ぐらいだったらまじまじと傍で見れる気がする。一匹くらいなら手に乗っかってもちょっとは平気かもしれない。ただ、仕事の現場で、そんなまるまると太ったオニグモがうじゃうじゃいる処理場があって、ドアノブを握ろうとしたら、プニッと大きなオニグモ3匹くらいを握ってしまったことがあり、あれ以来オニグモは少しビビる。蛇はどうか蛇センターとかで首にかけてみませんかとかやってるボアのような蛇なら大丈夫だ。噛み付いたり締め付けてきさえしなければ。蜘蛛に関してはもう一ランク検証。アシダカグモやハシリグモ、タランチュラのような蜘蛛は?ビビります。ビビります。飼育ケースにいるならまだいいが、家の中や野原で遭遇したら、大の男が思わず「キャッ」と声を上げてしまうかもしれない。特に前者は素早い上に、天井も壁も平気でタカタカタカと走っていってしまう。で、天井なんかにいた日には突然足を目いっぱい広げて降りてくるからビビる。予断だが外見が大雑把に似ていてしかも素早く走り回るショウジンガニの仲間はまったく平気だ。修士課程の研究テーマに挙げていたくらい、カニは食べるのも見るのも、捕まえるのも好きである。大きさに関して言えば、蜘蛛が嫌悪感で圧勝である。
次回は、数で比較した場合を考えてみる。つづく(のか?)