社長面談から半年して

ようやく、本当に叱られた内容を理解した。
いや、今まで直視したくなかった現実に目を向けたというか。

現業を積み重ねてこなかった9年余りが恨めしい。
もう少し、開発をしながら現業にも関われなかったかと。
他人事と捉えず、自分の事のように関われなかったのかと。

今、現業に関しては、どれをとっても中途半端だ。

今の設計然り、営業然り、工事然り、メンテ然り。

そこそこにはこなせる。しかし、せいぜい主任止まりの仕事だ。
器用貧乏になっている。何でもこなせるが、何にもできない。
プレイヤーとして中途半端だし、上に立つには力不足。

本当に、今の現業での力を磨く姿勢があって然るべきだったのだ。
それを感じさせない腑抜けた回答をしたから、社長は烈火の如く怒ったのだ。今なら、受け入れられる。本気で叱って頂いていたのだと。
あのCMの言葉は奥深いな。
「怒られていると思うか、教えてもらっていると思うかは、お前次第だ」

本当に有難い。言葉を恨んだのが恥ずかしい。自分の、盆暗さ、不甲斐無さ、視野の狭さ、危機感の無さに腹が立つ。

さぁ。もう2年目。仕事に対し、成果に対し、貪欲になろう。会社に対し、自分の成果を正々堂々とアピールしよう。

しっかし。本当に、今更だなぁ、俺。

いい。気が付いただけでも100万倍マシ。
落ち込んでいる暇はない。

父親の役割、夫の役割

妻はよく愚痴を言う。
子供の事とか、こっちの両親の事とか。
時に泣くこともある。
正直、理屈に合わないことも良く言われるし、何言っても感情論で返され、揚句に無視か泣きが入るので、対応に疲れる。
理詰めで追いつめたい衝動に駆られることもしばしばある。

しかし。

そんな時は、こんなアドバイスを思い起こすようにしている。
「父親の役割ばかりでなく、夫としての役割を忘れていないか」
「家での、妻の唯一無二の味方は、夫である」
だから、俺までもが敵に回ってはいけない。
腹の立つことがあっても、猛反論したいことがあっても、ぐっと堪えて、妻の味方としてどう行動するべきか、どう発言するべきか、考えて行かねば。
もっと言葉の力を信じなければ。理屈に合わないところでの言葉の力を。

ただひたすらに

仕事ください、仕事くださいが最近の口癖。
貰った仕事は丁寧に内容を確認して、妥協を排し、取り掛かる。
手を抜くには10年早い。妥協するにも年季が足りない。
だから、愚直に取り組みながら、貪欲に技術を吸収する。
仕事も買って出る。余計な事にも首を突っ込む。
他人のふりはやめよう。
いつかは設計のリーダーに、を胸に。

社長面接を終えて

社長の言葉を悪く受け止めるのとよき言葉と受け止めるとのブレを繰り返しつつ、同僚にも毒を吐き、ようやく落ち着いてから自分を振り返る。
社長の物言いは、言葉の綾もあり、そのひとつひとつをいちいち噛み付くのは大して重要ではない。
社長は常々プロセスを重視する。これは結果が伴わなくともプロセスが重要という意味ではなく、結果を出すためのプロセスを常日頃から意識して心がけよという意味だ。イチロー選手を例えに、毎日の厳しい修練のことを差している。基本を忠実に続けることはかなりしんどいが、それを維持することが結果に繋がると例えられる。
このことは一時が万事とも例えられる。常日頃努力していれば、普段の何気ない所作にもそれは現れるが、やっていない者の所作など、一時を見ればすべて見透かせるものである。
で。
今回厳しく叱責を受けたのは、面談での私の弛みきった言動にある。自分としては本意ではなかったのだが、今振り返れば言葉の端々に弛んだ言動が出ていた。緊張感のかけらも無い発言内容であった。社長の言われるとおり、身の程をわきまえない言動であった。
なぜ弛んでいたか。私とて、意識して弛んでいたつもりはないが、常に緊張を強いられていた営業職から開放されたときに、気も緩みきってしまったようだ。それで、あのような発言をしてしまった。振り返ると恥ずかしくて顔から火が出そうだ。今一度気を引き締めなおそう。自分は設計については半端者だ。一刻も早く、一人前以上に稼ぎ、いずれは設計を統括できる能力を身に着けなければならない。会社はそれを期待して私を設計に異動させたのだ。
仕事の心構えについて基本に立ち直らねばならない。サラリーマンたるもの、己の経費以上の稼ぎを出さなければならない。私の場合は最低でも2000万円は稼がねばなるまい。そのくらいのつもりで毎日の仕事を真剣に取り組むべきだった。これからはそうする。
仕事も何でも引き受ける。好き嫌いをした覚えはないとは社長に口応えしたが、冷静に考えると結構逃げている。設計外の仕事はノータッチだし、金勘定の仕事も女の子にまかせっきりで自分で把握しようとしなかった。明日からは積極的に知ろうとしよう。設計に関して、自分に分からないことなどあってはならない。しらみつぶしに知ろうとしよう。
これらの行動を維持する方法を思いついた。ヒントは面談最後の社長の言葉にある。「私は常に見ているからな」
毎日社長に見られていると意識するのだ。斜め後ろに社長の気配を意識しながら行動しよう。自ずとよく考え、自制自立した行動をとる事になるだろう。また、私の部分についてもこの手は使える。腹が減って、余計に食べたくなったり、間食をしたくなったら、社長の顔を思い浮かべよう。そして社長に嘲笑の顔をさせ、「バキューム」って言わせよう。ほーら、もう食欲が失せる。食べたくなくなる。少々の空腹も我慢できる。社長を私のブレーキとして大いに利用させてもらおう。

営業の時ほどの緊張感は健康を害するが、設計なりの緊張感、特に自分の日々の稼ぎを意識した行動を心がけ、部署としての売り上げ達成と、自分の稼ぎの達成に邁進しよう。
そのためには積極的に仕事をもらおう。苦手な分野をしらみつぶしに勉強し、弱点を克服しよう。
さぁ。急がしいいぞ。勉強しながら仕事、仕事しながら勉強をしていこう!

社長からの助言

部下の育て方について。
近々部下を持つことになりそうなので、どう教育したらいいのか、まずは良くない教育方法について聞いた。
「何でも手取り足取り教えるのは良くない」
指示して、その通りにやらせるのは上司先輩の都合。
自主的に考えさせ、自力で課題を解決させなければ人は育たない。
一通り最低限のことは教え、メモを取らせ、以降は分らなかったら聞けとだけ言い、課題を与える。これだけだ、とのこと。

そういえば、自分もちゃんと教わった覚えは無く、いきなり現場に放り込まれて必死になってやって仕事を体得した経験が多い。
そんなものかな。所謂、OJTだね。

O おい
J 自分でやれ
T 頼るな

図星

社長から面接で指摘を受けた。
「お前は自分の成果に対する貪欲さが足りない」
頭を殴られたような衝撃を受けた。
社会人になって以来、ずっともやもやと感じていた違和感というか、周囲と自分との違い。出世した同期や後輩と、自分との違い。
どこか自分の仕事を他人事のように捉えていて、今一つ真剣に打ちこめることが少なかったこと。仕事を追うような姿勢が取れなかったこと。などなど。自分自身に感じていた、決定的な欠点をズバリと指摘されたと感じた。まさにこれだと思った。ほとんどの同僚にあって、自分に欠けているもの。自分と同僚との違いは、まさにこれだ、と腑に落ちた。
貪欲さが足りないから、自分の仕事なのに他人事のような感覚がある。
貪欲さが足りないから、自己アピールが足らず、周囲の人に引き上げてもらっての昇格を勘違いする。

社長からはボヤボヤしているようなら課長代理からも降格するぞと警告を受けた。そういう危機感も足りない。おまえは崖っぷちに立っているんだぞと叱られた。
キツイ言葉だが、心配しているからこその最後通牒と受け止めたい。

悔い改めろ、俺。
立ち上がれ、俺。
歯を食いしばれ、俺。

すぐ後ろは崖なんだぞ。


頑張れ。

あと、社長、ご指導ありがとうございました。

社長の人事面接 反省

どうも社長が苦手だ。得意な人も少ないとは思うが。
どうしても萎縮してしまう。余計なことを喋って突っ込まれオタオタして誤解され、レッテルはられ悪い評価の悪循環。
そうなること自体、実際悪いのは悪いけど。
今回も余計なことは喋るまいと思っていたのに、やってしまった。
取り繕うように喋ってしまい、突っ込まれオタオタしてまた取り繕ろうとして墓穴を掘ってのダークスパイラル。

準備が足りない。余計なことを言わないようにする準備が。