R君の憤怒

会社から帰るとR君がふてくされていた。
どうしたのか聞くと「今日、6年生を送る会があった。上手く歌えたよ。でも午後に○川公園でぶち壊しになった」。公園で何があったのか聞くと、公園の落書きでとんでもないものを見つけたらしい。さらに詳しく聞いてみると、泣きべそをかきながら「公園に、公園に『R死ね』って書いてあったの」と。R君にそれは辛いかもしれない。そんなこと悔しい気持ち、泣けてしまう気持ちを慰めてやりつつ、「そんなことを書く奴は馬鹿だから」となだめてみたが、あまり効果無し。余計にムスっとした感じ。何でだろう?と思いつつ、少し話を変えて「誰がそんなことを書いたんだろうねぇ」と言ってみたら、「・・・Hちゃんだよ」と拗ねながら言った。これにはちょっとビックリ。Hちゃんは日頃R君によくしてくれる子で、R君も好意を寄せている女の子だ。その子を馬鹿だと言ったのが怒れたらしい。その子に言われたのが悔しいと思いつつも、その子を馬鹿にされるのも怒れるようだ。
嫁さんに聞いてみたが、その子が書いたかどうかは分からないわけで、書いたとしてもR君の接し方がしつこいからではないかと。でも何にせよ、これからこういうことは増えるだろうね、と嫁。確かに。来年度から普通学級に行くが、皆が皆、R君を歓迎してくれるわけではない。むしろ良いところでせいぜい半々ではないかと思う。慰め方とか、再来年度のことも考えておかないとなと思った。