R君と

今日はJ君の通う公文教室の関係で進度上位者の集いが金山であった。出席はJ君と嫁さんに任せ、私とR君は金山周辺を散策することになった。
R君は興味はただ一点に集中しており、それは金山駅の鉄道を把握すること。それに付き合わされて、金山駅の東西に掛かる陸橋を渡ってぐるりと1周まわってきた。それでも満足できないR君は金山駅にへばりつき、ひたすら名鉄や中央線の電車を眺めては興奮気味に通過列車の報告をしてくれた。私のほうが疲れて飽きてしまったので、カラオケに行くことを提案。最初嫌がっていたR君も、粘り強い説得で興味を示し、あと1本電車を見たら行くという約束をこぎつけた。で、JOYSOUNDに入ったらしょっぱなから受付で大音響。大きな音が苦手なR君は脱兎のごとき勢いで飛び出していってしまった。JOYSOUNDさん、受付でそんな大音響出す必要ってあるんですか?w
飛び出した先で気になる看板発見。「ヨーロッパの鉄道模型店」とある。雑居ビルの6階にあり、どうしたものかと考えたら、R君は既にエレベーターのスイッチを押してしまっていた。仕方なくついて行った。6階で降りると、そこにはいかにもなちょっと高級なムードの店が。「Modellbahn」と書いてあった。恐る恐る入ると、室内に所狭しと天井まで届くショーケースが並べられ、精巧で綺麗な造りの、しかし見たことの無いモデルの鉄道模型が所狭しと陳列してあった。思わず嬌声を発するR君だったがすぐに口を塞いだ。ひとつひとつが遠いヨーロッパの地を想像させるような精巧な模型。眺めているだけでも楽しい。しかし、値札を見ると1車両で最低でも5桁を超えている。むー。大人の趣味だよなぁ、これは。
店の人は優しい目でR君の様子を見ていた(私には鋭い目でw)。時折話しかけ、ショーケースを開いて電気をつけて見せたりもしてくれた。将来の有望な顧客と見られたか、それともそんな野暮な理由でなくて、同じ趣味の先輩としての優しさか…、ま、そんなことはどうでもいいのだが。一通り見て、店の人にお邪魔したしましたと挨拶をして、店を出た。ちょっと心臓に悪かったが、R君は大変満足した様子。
その後は、まだJ君の式典終了には時間がたっぷりあったので二人で大須に行くことにした。別に何といって目的は無かったが、なんとなく行きたかったのだ。で、R君も別に大須に何か好きなものがあるわけではなかったのに、名城線に乗れるという理由だけでついてきてくれた。
大須では、適当にぶらぶらと散策した。途中、名古屋は大須名物の信号機を見て「珍百景」に出てたと喜んでいた。しばらく歩いていたら「まんだらけ」を見かけたので入ってみた。ちょっと濃すぎるかなと思ったが、1-2階にあったものはR君でも十分に楽しめるところだったので、結構長居できた。調子に乗って3階に行ったら、いきなり×××な同人誌が目に入ったので、R君は顔を真っ赤にしてそのまま2階へ降りるエスカレーターに直行してしまった。さすがにあれはまだまだ早いか。
その後小腹が空いたので食べれる店を探してうろうろ。ブラジルの店の鶏の丸焼きにはかなり惹かれるものがあったが、1羽は流石に大きすぎる。でもいつか食べてみたいものだ。あーでもないこーでもないとうろついているうちに安い焼きそば屋を発見し、そこに入ることに。R君とカウンターに並び、焼きそばを待つ。そういえば、J君とは2人きりで食事することもあったけどR君とは今回が初めてかもしれない。美味そうに一生懸命焼きそばをがっついて食べるR君を見ているのは、なんともほんわかしていい気分であった。
食べ終わる頃には、ちょうどいい時間になったので金山へ戻った。短い時間だったが、R君とどこか行くのもなかなか楽しい。