岐阜城

昨晩のこと。男衆3人でお風呂に入っていると、突然J君が岐阜城に行きたいと言い出した。日曜日の予定は特に決めていなかったのと、嫁も私も岐阜城へ行ったのは子供の頃で随分ご無沙汰していたと言うわけで、岐阜城へ行くことになった。R君は名古屋臨海鉄道を見に行きたいと言っていたが、嫁により却下された。
金華山周辺は、10年近く見ない間に新しくトンネルなどが出来ており、交通の便が良くなっていた。複雑な一方通行の順路に迷いつつ、川沿いの無料駐車場に車を停めて岐阜公園へ。ここいらは車通りも人の喧噪もほとんどなく、静かで良かった。岐阜公園周辺は、どこの町並みを見ても大正・昭和を匂わせる雰囲気があって落ち着く。R君もその静かさが気に入ったようではしゃいでいた。一番うるさいのはR君自身だったんだけどな。
目的の岐阜城へ行くために金華山ロープウェーに乗った。確かここは日本一の急勾配のロープウェーだったはず。久しぶりに乗ると子供の頃には分からなかった発見がいろいろあった。例えば金華山の植生が広葉樹メインで多様性があることや、垂直に近いくらいの崖が多数あることなど。坊たちは久しぶりのロープウェーに大興奮。特にR君は興奮しすぎて一人アナウンスを始めてしまったくらい。いつものことだがちょっと恥ずかしいw
終点に着き、岐阜城を目指したが、意外に距離と高さがあり、辿り着く頃には夫婦2人ともバテてしまった。J君もちょっとバテ気味。R君はテンションハイになってしまい、疲れ知らずでどんどん先に行ってしまった。岐阜城は思っていたより小さかった。入館料は第3日曜日の親子連れは無料ということであった。ラッキーである。天守閣からの眺めは、生憎の曇り空でイマイチだったが、城自体が頂上にポツンと建っているので地上を見下ろす感覚が素晴らしかった。

景色を楽しんでからは、城内に展示されている刀や槍を見ていた。J君は忍者の道具や武器に興味を持ったようだ。

城のあとは、離れにある小さな博物館を覗き、引き返して展望台に立ち寄った。ここにあるレストランは、昔兄貴が祖母に連れられてカレーを食ったところで、嬉しそうにカレーを頬張る証拠写真まであるのだ。ま、それはおいておいて、カレーが高かった。一皿1000円近いのは頂けない。
公園に戻ろうとロープウェーに向かう頃には、R君は疲れたのと下りで高いところが怖いのとで元気を無くしてしまった。これは地上に着いたらそのまま帰った方がいいかと思ったが、下りたら元気を取り戻していた。
久々に見たくなったので、一休みしてから昆虫博物館へ行った。R君は虫が嫌いなので外で嫁さんと待機。J君と私で入った。展示の仕方が昔と変わっていて、学術的な展示だったのが、どちらかというと子供向けの展示に変わっていた。これはこれで良い。生きているナナフシが展示してあったので飼育箱を覗いたら、箱の中ナナフシだらけだったのには驚いた。

あれだけいると流石に気持ち悪い。J君は2階に展示してあったクイズコーナーを熱心に見て回って解答用紙を埋めていた。こういうのはJ君好きなんだよな。
博物館を見終わり、そろそろ帰ろうかという時に、坊たちは遊具で遊びたがってそっちへ行ってしまったので、夫婦は茶店で休むことにした。ちょっと薄ら寒かったが、美味しそうだったので宇治ミルクかき氷を注文した。本格的に茶を点てて作ってくれた。氷はふうわりしていて口溶けが良く、美味しかった。坊たちが遊び終わったところでみたらし団子も買っていった。甘すぎず、たまり醤油の風味の利いた美味い団子だった。
急遽決めて行った岐阜城だったが、なかなか楽しめた。坊たちもとても満足していたので良かった。ちょっと地元のお出かけ先というものを見直したところである。