R君の道

R君を通常学級に移るかどうか11月までに決めなければならないことを以前に書いた。そのことで夫婦で相談していたが、2人とも今のままの方がR君にとってはいいのではないかということで一致した。今のままというのは、特別支援学級に在籍しながら通常学級に通う状態のことだ。いろいろ考えたが、やはり通常学級に行っても良いと判断を下せる材料が、R君自身についてはおろか、他の子の事例で見ても皆無であること。また、他の子の事例は状況が悪化した話しか聞いていないこと、今大変頼りにしている先生があと1.5年で定年を迎えることから5年生以降にフォローしてもらえる先生が確保出来ないこと等々、マイナスの材料ばかりが目立つ。先生は通常学級に戻れると言ってくれるのだが、それも一つのテストケースとして残しておきたい思惑があってのことであり、先生がR君卒業まフォローしてもらえるのなら考えたが、そうではないのでかなりリスクがあると思う。まして4年生などはいろいろと子供が複雑になってくる時期だから、そこで大きなショックを受けたり、或いは放って置かれて無為に1年を過ごしてしまうとしたら大変である。なにぶん普通の子ではないので、その辺は慎重に事を進めたい。実際、最近R君の日常に若干の成長による変化が見られ、あまり社会性としては宜しくない部分が突出し始めてきている。恐らくもう少ししたら問題として表面化しそうな様子である。
普通なら6年生になったときで良いのだろうが、R君に関してはそろそろ小学校卒業後の進路も考えねばなるまい。中学校で発達障害のフォローが出来るところは少ないと聞く。少なくとも最寄りの学区の中学校では扱っていない。遠くの中学へ通うか、特別な学校へ行くか、今からいろいろ調べておこうと思う。