シェフJ君

5年生になったJ君は、6月に中津川で野外実習があるらしい。で、その予行演習的な宿題として、家でカレーライスを一人で作ってレポートにすることなどというものが5/7〆切で出されたそうだ。というわけで、早速今晩やらせてみることとなった。前回、エビドリアを作ったJ君だが、今回は野外実習に向けた練習と言うこともあって、炊飯もやらなければならないから大変だ。しかも嫁さん、遠慮呵責無く「5合炊いて」と指示。J君の細腕で5合も米の入った釜を扱えるだろうか?心配だったが、一人でやりたいという本人の意向により、斜め後ろでカメラを構えながら見守ることにした。まずは材料を台所に並べて材料検収写真(工事じゃねえってw)。
米研ぎ。やはりというか5合は多すぎるし、重すぎるし、水切りが難しいし、見ていてかなり危うい様子だった。基本的に濡れたりするのが苦手なJ君、早速釜を持って回すだけで米と水を混ぜようとしていたので、鋭く突っ込みを入れ、ちゃんと手を入れてかき回すよう指示をした。水を切った後も、なかなか上手く研げないのを後ろからニヤニヤ笑いながら野次を入れる私。何とか研ぎ終わったところで水の計量。水平な場所におかずにいきなり標線まで入れて「良し」なんて言うからここでも鋭く突っ込み、必ず水平な場所に置いてからメスアップするよう指示。ヨロヨロしながら釜を炊飯器にセットしタイマースイッチオン。
下ごしらえ。ジャガイモもにんじんも大きかったので、まな板の上でピーラーを使い、皮むき。馬鹿丁寧にやるもんだからここで時間がかかってしまった。切るときは大胆に大きく切っていた。タマネギは切りながら、お約束の涙ポロポロ。肉は初めて触ったらしく、おっかなびっくり切っていた。切った材料をボールに個別に移させ、包丁とまな板を洗わせた。
炒める、煮る。厚手の鍋ではなく、よくキャンプでも使われる黄金色の薄手の鍋を敢えて使わせた。油大さじ2を入れて強火で熱し、まずはタマネギから炒める。投入したら中火へ。木べらを使って炒めるところがなかなか様になっている。透き通ってきたら、次に肉を入れ、色が変わったところでニンジンも投入。その間に、慌ただしくJ君は水を測る。ニンジンにも油がよく馴染んだところで水投入。蓋をして強火で一気に沸かす。派手に沸いたのでアクが溶け込んでしまい、アク取り作業ができず。ごはんがちょうど炊けたので、混ぜさせる。沸騰してから10分煮込んだらジャガイモとローリエ1枚投入。更に10分煮込み、ジャガイモが煮えたのを確認してから火を止め、ルーを投入。今日は「こくまろカレー」の中辛。隠し味にスライスチーズも一枚投入。よく溶かしてから再度中火で10分ほど煮込む。
盛りつけ。大皿にごはんを盛り、カレーをドロリとかけて完成。写真撮影用に、こぼれたカレーもふき取って撮影。見た目はいかにもキャンプ用のしゃびしゃびカレー。味の方は、まぁ言ってしまえばいつものカレーなんだが、初めて一から作ったJ君にとっては極上の味だっただろう。私もJ君もR君もお代わりをし、5合あったごはんも7割近く無くなってしまった。
なかなか良い体験をさせることが出来た。具の一部と味付けを変えればホワイトシチューにもハヤシライス、肉じゃがに豚汁にも変わるから、また作らせてみようと思う。目標、将来、嫁が楽出来ることw