お互い様

トラぶってる現場の担当者と、今日も電話で激しいやり取り。ただ、今日は結果的に心の晴れるやりとりだった。正直、この現場担当者は面倒臭がってこちらにいろいろと押し付けてくるのだと思い込んでいた。実際、今までこの出先の人たちはそういうことをすることで本社でも有名だったから。しかし、今日初めて知ったのだが、その人はほんの2年前まで営業一筋で次長まで行っていた人だった。業績悪化に伴い、別の支店での営業職を更迭され、保守点検にまわされたそうだ。もう定年も近いというのに辛い人事である。次長職から平まで落とされながら、やったことのない保守点検業務を四苦八苦しながらやってきたであろうことは想像に難くない。つまり面倒臭がっていたのではなくて、本当に分からなかったんだそうだ。そう言われると今までの発言も分かる。逆に分からないなりにいろいろ観察していたことに気付かされた。ちょっと予防線を張りすぎて踏み込んだ対応をしなかった自分が恥ずかしい。踏み止まって頑張っている人に対しちょっと失礼であった。そう考えた途端、相変わらず口汚い言い方ながらも、訴えかけてくる言葉が素直に耳に入るようになった。
まだまだ、私は未熟者だねぇ。