場の流れを読む

お昼を食べる時に、義父がさりげなく名古屋の飯を食べたいというアピールをしていたのに、孫たちがうどんの気分だからとうどんに固執し、説得しようとしたらJ君が泣き出してしまったため、うどん屋で昼を食べる羽目に。その時の義父のがっくりした一瞬の表情を私は見逃さなかった。ひつまぶしが食べたかったらしいのである。蓬莱軒とまではいかないまでも、神宮駅間には何店舗か専門の店がある。そのへんでわざわざうろうろしていたくらいだから、食べたかったに違いないのだ。孫たちの手前、おじいちゃんはこれが食べたいとは言えなかったようで。
家に帰ってから、J君に対し場の流れを読むように説教した。おじいちゃんが名古屋に来るのは滅多に無いこと、せっかく来てくれたのだから自分が食べたいものよりおじいちゃんが何を食べたいのかを考えるべき、おじいちゃんの行動をよく見ればひつまぶしを食べたがっていたのは明白だった等。叱るというより諭すように言ってやったら一応納得してくれた様子。良かった良かった。次にまた遊びに来てくれた時は、今度こそおじいちゃんの希望に沿う形にしような。