データだけじゃなく、五感をフル活用して見る。

現場での保守点検作業で重要なのは、打ち出されたデータのみに頼らず、五感を使って現場の情報を収拾することだと思う。どうもベテランのはずの他の社員からの問い合わせを聞いていると、データしか見てなかったりすることが多い。変な音がしなかったか、見た目で異常はなかったのか、異臭はしなかったか、手触りに違和感はなかったか、現場で感じることの出来る異常はたくさんあるのだ。
最近、子どもたちの間でもそういうのを感じられない子が増えていると、教育関係の本で読んだ。賞味期限の話なんてその最たるものだろう。昔は日付よりも、臭い、見た目、手触りを頼りに判断したものだが、最近は賞味期限切れに敏感すぎ、日付のみを基準に判断する人もいるという。極端な話、封を切ってしまい、もう悪くなっている食品すら、賞味期限より前だから大丈夫と判断して食べてしまい、病院に運ばれる話もあるそうだ。