本日は晴天に恵まれ、まさに運動会日和。昨晩までの大雨のおかげでグランドコンディションは悪いが、そこは30分遅らせることで対処。J君もR君もやる気満々、意気揚々と出かけていった。残された私と嫁は弁当作りに奮闘。私は4人分のおにぎりを作った。今日のお弁当は、鳥もも肉のから揚げ、エビフライ、卵焼き、ソーセージとピーマンの炒め物、ゆでたブロッコリー、枝豆、大学芋となかなか豪華。

学校へ行く途中、学校のすぐ前にある公園に早くもテーブルと椅子を並べて本を読みながら待機しているお父さんが何人かいた。ここで昼飯を食べるのかな。学校へ着くと、ちょうど生徒達が運動場に出てきていたところだった。J君が水筒を忘れていたので渡そうとうろうろしていたら向こうが見つけてくれた。放送委員の彼は何かと忙しいらしく、自分の席と放送席とを往復していた。しばらくして遅れて嫁も来た。弁当などの荷物は障害児学級の教室に置かせてもらった。
運動会が始まり、開会式。名古屋の小学校は国旗掲揚をする。君が代は歌わないが、その代わりに運動会の歌を歌う。この運動会の歌、歌詞を聴くとちょっと歌うのが恥ずかしい歌だが、今日の小学生たちは元気良く歌っていた。何でも今年はこの小学校の創立20周年ということであり、とにかく盛り上げようという意気込みが生徒たちにはあるようなのだ。
運動会の演目はありふれたものだが、子どもたちが真剣に走ったりするのを見るのは気分がいい。やはり運動会とはいえ勝負事。勝負は真剣にやらないと面白くないのである。また、真剣にやっている子どもたちというのは実に美しいというか格好いいというか。凛としている。全力疾走する子、頭を使って棒引きの駆け引きをする子、闘争心剥き出しで騎馬戦をやる子。皆、良い。この小学校の運動会で毎年親たちを楽しませるのは、何といっても騎馬戦である。近頃は野蛮だの危ないだのという理由で禁止する小学校が増えている中、この小学校は騎馬戦をやるのだ。また、やり方は凝っていて、団体戦と一騎打ちの2回に分かれてやる。最初は団体戦で、大将の帽子を死守し、相手の大将の帽子をとるというもの。一応事前に作戦は考えてあるらしく、紅白互いに異なった動きをして攻めていた。特に面白かったのが5年生の白組の作戦。機を見て大将御自ら攻めに転じて突撃をかけるのだ。これには赤組も浮き足立ち、あっさり敗れてしまっていた。一騎打ちは更に盛り上がる。和太鼓の合図で2組ずつ前進し、一騎打ちを行う。去年までは一組ずつだったが時間がかかるからかな。子どもたちが男女関係無しに闘争心剥き出しで戦う姿はいい。こういう闘争心というものも健全に育まなければ逞しい子は育てられないと思う。少年少女たちよ。大いに闘え。見ていると皆いろいろと工夫をしており、騎乗の子だけでなく、馬の子まで相手に体当たりして体勢を崩そうとする子がいたり(実際これで相手を崩して勝った組が何組かいた)、開始と同時に馬の子が騎乗の子を高く持ち上げ上から相手に襲い掛かったり、迎え撃つ側もそれを電光石火の右フック一閃で帽子を奪い取ったり…etc。見ている大人たちが熱くなってしまう。実際、放送席にいたJ君に後で聞いた話だと、教頭先生も校長先生も興奮して強い白組を応援してしまっていたそうな。そうそう、今日は初めて親父たちも見に来て、坊たちにとっては親だけでなく祖父母まで来てくれるという実にラッキーな日になったのだが、何かにつけ文句を付けたがる親父をして騎馬戦は絶賛していた。
運動会も終わりになり閉会式。実はこれがJ君の放送委員としての晴れ舞台。皆の前で、整理体操のアナウンス。非常に落ち着いた声で、スラスラとアナウンス。これには驚いた。普通初めてだと声が上ずったり、噛んだりするものだが、そういうの一切無し。しかも意外にアナウンス向きの通る声。終わった後でその件については大絶賛してやった。
久々にカメラ片手に走り回り、疲れたし日にも焼けてしまったが、実に見ていて楽しい運動会だった。来年も何とか都合をつけて見に行きたいものだ。来年はJ君も騎馬戦に出ることだし。ちなみに今日の坊たちの成績。2人とも白組で総合成績は同点。坊たち個人の成績としては、まずJ君、棒引きは白の勝ち。彼も16本中2本引き込んでいた。短距離走は4人中3位。赤の勝ち。R君は短距離走4人中4位。赤の勝ち。玉ころがしでチームが一位で白の勝ち。2人とも頭と工夫が必要な競技に強い。というか全体的に白組は頭脳戦や変則的な競技に強く、赤組は徒競走など単純な競技に強いという印象があった。