いろいろと経験を積むにつれ、若い時分には分からなかった教訓めいた言葉の意味や、よくビジネス書なんかで唱えられている話が身を以って理解できるようになってきた。ああいうのは、所謂知恵の結晶なんだねぇ。
最近感じたのは、感謝の心。感謝の心を忘れなければ良い縁に巡り合えるとかいう話。もう少し補足すると、この感謝の気持ちを具体的に日常的に表現していきましょうということ。些細なことでも「ありがとう」と言い、自分の都合に付き合ってくれたことに感謝と労いの言葉をかけ、特に良いことをしてもらった時には「感謝しております」と口に出して言う。そして、相手を選ばずに言う。例え、けんか腰でこちらに食って掛かってきている人に対しても、いろいろなことに気付かせていただいたことに感謝の気持ちを表す。このへんは相当な経験と修行がいりそうだが。
感謝の気持ちを具体的に示されると、怒っていた人だって悪い気はしないものだ。また声をかける気にもなるだろう。自分が正直苦手な相手や、自分を苦手としている相手からも再び声をかけられる機会が増え、いろいろなチャンスに巡り合える可能性が高まる。即ち、運気を呼び込む。
この手の話を聞いたときには正直眉唾ものだったし、若かりし頃の自分は興味もないなどと思っていたけれど、最近自分の周囲でそういうことを実践されて立派に仕事をしている人を社内外で見かけてから、自分も学ばねばと感じた。