今日は珍しく早く帰ってこれたので、けっこう早い時間に坊たちと一緒に風呂に入った。男の子と言うのはお母さんよりもお父さんと一緒に入ったほうが良いというのを聞いたことがあったが、どうも本当らしい。嫁には全く相談しないこともお父さんだと取り止めも無いことから、深刻な悩みまであれこれと話しかけてくるのだ。その会話の端々から、坊たちの成長が読み取れるのは父親冥利に尽きるってもんである。
前に相談されたことで、クラスの10人くらいで遊ぶ約束をしたら、そのうちの1人が約束を破って他の子と遊んでしまい、そのことで他の8人が激しくその子を責めたこと。その子も言い訳に終始して謝らず、中には怒りと悔しさのあまり泣き出す子もいたが、長男坊としては許してもいいと思っていたのにみんなに合わせざるを得ず、そのギャップが辛いなどということ、があった。それに対して「たかが1回のことでそんなに騒ぎ立てるのはどうかなー?」「1対多数でわーわーやったら、謝りたくても謝れないこともあるかもしれんぞ」「その子の行為は確かに悪かったかもしれないが、彼にも何か理由があったかもしれんぞ。断れない相手だったとか」「とにかく、落ち着いてから相手に理由を聞きな。みんな納得したいんだと思うよ」「おまえが周囲に合わせる子だとは知らなかった。感心感心。でもあまりやると、おまえ自身の不満が溜まるからな。状況を良く見ながら、たまには自分の不満を表に出してもいいと思うぞ。時には自分の意見をみんなに言ってみな。もちろん状況をみてね。その場で言えなきゃあとで、その中の誰かに言うんでもええよ」と、直感的に思ったことを伝えた、のが3日前のこと。
その後進展があったらしく、今日は「お父さんの言ったとおりだった。その子、断れない相手だったからそっちと遊んじゃったんだって」とニコニコしながら報告してくれた。長男坊もとりあえず納得できたので、もう良くなったらしい。「すぐじゃなくてもいいけどな。喧嘩になっても時間をおいて話をすれば、たいてい仲直りできるもんだぞ(子供の内はな)」と言っておいた。「私がこんなこと言うなんてな」と長男坊を見ながらしみじみ考えてしまった。大人になるとつまんない意地とかもあって難しいんだよね。だから子供のうちに、ちゃんと話し合うことを学習させないとね。
なんだか自分が父親であることを再認識させられた会話であった。